エアコンのカビを放置するのはNG！健康被害の可能性も
「カビは衛生面で大きな問題がある」ということは知っていても、カビが発生するとどうなるのか、ということまでは知らない方も多いのではないでしょうか。
カビが体内に侵入してしまうと、アレルギー性の疾患（アトピー性皮膚炎や喘息など）を引き起こす可能性が高まります。
カビは高温多湿の環境が大好きな上に、ほこりなどを好むため、これはエアコン内部の環境と非常に酷似しています。
実際に、長期間使っていたエアコン内部はカビが発生してしまっているケースが非常に多いです。
エアコン内部にカビが発生したら、エアコンの風に乗ってカビが部屋中に舞い、体内に侵入しやすくなってしまいますよね。
ですから、エアコン内部のカビは放置せず、定期的にしっかり掃除する必要があるのです。
自分でエアコンのカビ掃除をしてみよう
エアコンは自分で掃除できる部分とできない部分があります。
自分で掃除できる箇所は、こまめに掃除をして常に清潔な状態を保ちたいですね。
準備するもの
掃除機
フィルターのほこりを吸い取るのに用います。
手袋
手の汚れや、ケガを防ぐために使用します。
軍手でもよいですが、ゴム手袋であればより手の汚れを防げますので、エアコン掃除にはゴム手袋のほうが便利です。
バケツ
水を入れておき、雑巾や歯ブラシなどをすすぐのに使います。
雑巾
エアコン本体や床などの拭き掃除に用います。
使い捨てのワイプや、ティッシュなどでも構いません。
歯ブラシや綿棒
ルーバーの隅など、細かい箇所の掃除に用います。
その他必要なものがあれば各自で用意しましょう。
洗濯用の中性洗剤
薄めてカバーの拭き掃除に使ったり、フィルターの洗浄に用います。
新聞紙
エアコン掃除の際に、床に汚れが落ちてしまうのを防止するのに使用します。
そのほか、エアコン掃除で出た汚れやゴミをまとめるなど、いろいろな用途で重宝します。
自分で掃除できる箇所と掃除方法
フィルター
フィルターとは、エアコンのカバーを外したら設置されている網状のパーツです。
取り外しができるので、しっかり洗って清潔な状態を維持できます。
＜掃除方法＞
フィルターを取り外し、掃除機でほこりを吸い取ります。
フィルターにカビが発生してしまっている場合は、中性洗剤をつけたスポンジなどで洗い、しっかり水ですすぎます。
エアコンを毎日のように使うシーズンであれば、週に1回は掃除するのが理想的です。
カバー
カバーとは、フィルターを覆っている面積の広いパーツです。
カバーを開けて、裏側にカビが発生していたらその箇所を掃除します。
＜掃除方法＞
固く絞った雑巾で拭き取ります。
内側などカビが発生している箇所は、ルーバー同様エタノールを染み込ませた雑巾などで拭き取ります。
こちらも比較的汚れにくいので、3ヶ月に1回くらいの頻度で掃除しましょう。
ルーバー
ルーバーとは、エアコンの吹き出し口のことです。
カバーを外さなくてもすぐに確認できるので、カビが発生していたら速やかに掃除できます。
＜掃除方法＞
カビはエタノールに弱いといわれているため、エタノールなどを染み込ませた雑巾で、ルーバーのカビを拭き取ります。
ティッシュペーパーに染み込ませて拭き取っても構いません。
用意するエタノールは、80％濃度のものが最適です。
ルーバーは直接見て汚れているなと感じたとき、もしくは3ヶ月に1回くらいの頻度で掃除します。
エアコン洗浄スプレーは使ってもいいのか？
エアコン洗浄スプレーは使用しないほうが無難です。
エアコンのフィルターの奥を掃除する、「エアコン洗浄スプレー」が市販されています。
エアコン内部を自分で掃除できるので、使ってみたいと考える方も多いでしょう。
しかし、市販されているエアコン洗浄スプレーはガスの勢いも弱く、使用されている洗浄成分も業務用のものとは異なります。
そのため、市販のエアコン洗浄スプレーでは、汚れやカビをしっかり洗い落とすことができないのです。
それでも市販のエアコン洗浄スプレーを使用した場合、中途半端に汚れが途中で残ってしまうと、ドレンホースが詰まってしまうなど、排水の不良を引き起こす恐れがあります。
エアコン内部はプロにクリーニング依頼するのがベスト
先に挙げたエアコン洗浄スプレー同様、最近はエアコンのフィンや送風ファンといった、内部の洗浄を自分で実施する方も増えているようです。
しかし自己流のエアコン内部洗浄は、故障の原因になりかねません。
また自己流ではカビが完全に除去できない場合があり、中途半端に行うとカビが増殖する可能性があります。
そして、自己流でエアコン内部の掃除をしたときと、プロに依頼をして洗浄してもらったときでは、仕上がりのクオリティが全く違います。
掃除が終わってエアコンをつけてみたら、臭いが取れていなかった…ということではがっかりしてしまいますよね。
先に挙げたフィルター、ルーバー、カバー。これら3箇所以外の掃除は、プロに任せるのが無難です。
エアコンのカビを予防する方法
こまめにフィルターを掃除する
2週間に1回程度、フィルターを掃除機で掃除するようにしましょう。
汚れたフィルターは水分が溜まりやすく、カビの温床になりやすいです。
フィルターを綺麗にしておくことで冷房効率も向上させることができます。
使用後に出来る限り送風運転をしてから電源を切る
冷暖房使用後に少なくとも30分～1時間は送風モードで運転をしてください。
こうすることで内部の湿度を低下させ、カビの繁殖を抑制することができます。
少なくとも週に1～2回は行うのが効果的です。
部屋を換気して除湿をする
エアコン使用中でも1日に1回は窓を開けて換気をするようにしましょう。
部屋全体の湿度を下げることでカビの繁殖を防ぐことができます。
特に梅雨の時期や夏場は除湿機能を活用しましょう。
まとめ
エアコンの掃除は、自分で行うべき部分と、プロに依頼するべき部分が分かれています。
自分でできる箇所はこまめに掃除をして、カビの繁殖を防ぎましょう。
エアコン内部は、プロの技術を頼るほうが確実です。
コスト削減を目的に自分でエアコン洗浄を行い、エアコンが故障してしまったらさらなる出費を招いてしまうことも。
プロに依頼するべき箇所は依頼をして、エアコンを清潔かつ正常な状態に保ちましょう。
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